新プレミアムスマホ「Galaxy S24 Ultra」の日本向け製品をレポート!


既報通り、サムスン電子ジャパンは3日、同社が展開する「Galaxy」ブランドにおける最新フラッグシップスマートフォン(スマホ)「Galaxy S24」および「Galaxy S24 Ultra」(ともにSamsung Electronics製)を日本市場にて2024年4月11日(木)に発売すると発表しました。日本向け製品は両機種ともにおサイフケータイ(FeliCa)に対応し、Galaxy S24 Ultraは内蔵メモリー(RAM)が12GBで5Gのミリ波(mmWave)に対応していますが、Galaxy S24は8GB RAMでミリ波に非対応となっており、両機種ともFMラジオには非対応です。

また日本ではオープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)「Galaxy S24(型番:SM-S921Q)」および「Galaxy S24 Ultra(型番:SM-S928Q)」に加え、NTTドコモ向け「Galaxy S24 SC-51E」および「Galaxy S24 Ultra SC-52E」、KDDIおよび沖縄セルラー電話の携帯電話サービス「au」向け「Galaxy S24 Ultra(型番:SCG25)」および「Galaxy S24(型番:SCG26)」が販売されます。

各社から販売されるモデルの内蔵ストレージおよび価格(金額はすべて税込)はメーカー版ではGalaxy S24 SM-S921Qの256GBが124,700円、512GBが139,000円、Galaxy S24 Ultra SM-S928Qの256GBモデルが189,700円、512GBが204,100円、1TBが233,000円、NTTドコモ版ではGalaxy S24 SC-51Eの256GBが145,970円、Galaxy S24 Ultra SC-52Eの256GBが218,460円、512GBが232,804円、1TBが261,580円、au版ではGalaxy S24 SCG25の256GBが144,800円、512GBが157,800円、Galaxy S24 Ultra SCG26の256GBが224,800円、512GBが237,800円、1TBが259,800円。

なお、NTTドコモではGalaxy S24 Ultra SC-52Eの512GBと1TBが公式Webストア「ドコモオンラインショップ」限定、auではGalaxy S24 SCG25の512GBおよびGalaxy S24 Ultra SCG26の512GBと1TGが公式Webストア「au Online Shop」限定での販売となっており、メーカー版は公式Webストア「Samsungオンラインショップ」のみでの販売となります。その他、各種の割引や販売施策、キャンペーンなどが実施され、詳細は『新スマホ「Galaxy S24」や「Galaxy S24 Ultra」の日本向け製品が発表!NTTドコモ版やau版、メーカー版がともに4月11日に発売。予約受付中 – S-MAX』をご確認ください。

本記事では同日に都内にて開催された「Samsung国内新製品発表会」の展示会場にて実際にGalaxy S24 Ultraの日本向け製品をタッチ&トライしてきましたので、外観や特徴を中心に写真や動画を交えて紹介していきます。


Galaxy S24 Ultraの前面

Galaxy S24 UltraはGalaxyブランドにおけるフラッグシップモデル「Galaxy S」シリーズの最上位となるプレミアムな最新機種で、日本では昨年に発売された前機種「Galaxy S23 Ultra」に続いてメーカーであるサムスン電子ジャパンおよびNTTドコモ、auから投入され、大まかなデザインや製品コンセプトはGalaxy S23 Ultraを継承しつつもブラッシュアップされているほか、チップセット(SoC)には最新のQualcomm製「Snapdragon 8 Gen 3 Mobile Platform for Galaxy(型番:SM8650-AC)」を搭載するなどの着実なスペックアップが施されています。

また従来通りにSペンやUWB、ミリ波などに対応しており、新たにソフトウェア面においてGoogleが開発するAIを取り入れつつも独自機能も追加した「Galaxy AI」を搭載しており、独自の「オンデバイスAI」とクラウドを利用した「クラウドベースAI」の両方を活用したハイブリット型のAI技術で日本語や英語、韓国語、スペイン語、中国語などの世界13カ国語の通訳・翻訳機能などのさまざまな機能が追加され、特に独自のオンデバイスAIはインターネットを介すことなく使用できるため、大切なプライバシー情報の流出を防ぎ、安心して使えるようになっています。


Galaxy S24 Ultraのパンチホール部分

画面は上部中央にパンチホールが配置されたアスペクト比9:19.5の縦長な約6.8インチQHD+(1440×3120ドット)有機EL「Dynamic AMOLED 2X」ディスプレイ(約1677万色表示)を搭載し、リフレッシュレートを最大1Hz〜120Hzまで自動最適化することによって滑らかな表示と省電力を両立しており、さらに環境に合わせて画面の色味を調整するビジョンブースターも引き続いて搭載されて輝度最大2600nitsとともに高い視認性が実現されています。パンチホール部分には約1200万画素CMOS(1/3.2型、Dual Pixel PDAF)+広角レンズ(F2.2、焦点距離26mm)のフロントカメラが内蔵され、顔認証に対応しています。

また生体認証としては画面内指紋センサー(超音波式)にも対応し、セキュリティー面では独自のセキュリティープラットフォーム「Samsung Knox」によって保護され、リアルタイムの脅威検出などによって重要な情報を保護し、脆弱性に対するセキュリティーを強化し、Galaxyならではの他の追随を許さない保護機能を備えていていつでも安心です。さらに画面はCorningの最新の強化ガラス「Gorilla Armor」で覆われており、耐久性と視認性を卓越したレベルで両立しているほか、一般的なガラス表面と比較して反射を最大75%まで低減しているため、直射日光下でもより鮮やかな画面表示と日常生活下でのダメージに対する優れた保護を可能にしているとのこと。


Galaxy S24 Ultraを持ってみたところ

サイズは約162×79×8.6mm、質量は約233gと、Galaxy S23 Ultraの約163×78×8.9mmおよび約234gから若干だけ幅が広くなった以外は縦が短く薄く軽くなりましたが、横に並べてようやく違いがわかる程度で、それぞれを単体で見たり持ったりもほぼ違いはわからないくらいになっています。また外観はGalaxy S23 Ultraよりもさらにスクエア感が増し、左右端のラウンドが急になり、特に背面側は少し角があるようになりましたが、これによる持った時の印象もそれほどないように感じました。

本体色はチタニウムグレーおよびチタニウムブラック、チタニウムバイオレットの3色展開となっており、メーカー版およびNTTドコモ版、au版ともに256GBは3色ともラインナップされていますが、512GBや1TBはチタニウムブラックの1色のみとなっています。またSamsung Electronicsでは2030年までにすべてのモバイル製品部品に少なくとも1つのリサイクル素材を組み込むサステナビリティー目標を掲げており、Galaxy S24シリーズにはリサイクルプラスチックやガラスおよびアルミニウムを再利用することによってリサイクル素材の種類を拡大しています。


Galaxy S24 Ultra(下)とGalaxy S24 Ultra(上)の側面のラウンド感の違い。Galaxy S24 Ultraのほうがより端の曲がり具合が急に

特にGalaxy S24シリーズでは初めてコバルトやレアアースをリサイクルした部品を採用しており、今後も次世代のために地球を保護して持続可能な社会をめざし続けるとのこと。他にも画面を覆っているGorilla ArmoもUL Solutionsの「UL 2809-2 Environmental Claim Validation Procedure (ECVP) for Recycled Content」(再生含有物の環境性能検証手順)による検証に基づいてプレコンシューマ再生材を平均25%使用しているということです。

防水(IPX5およびIPX8)や防塵(IP6X)にも引き続いて対応し、バッテリー容量は5000mAh(19.4Wh)で、急速充電「Super Fast Charge 2.0」(最大45W)やワイヤレス充電「Fast Wireless Charge 2.0(Qi準拠)」(最大15W)、ワイヤレス給電「Wireless PowerShar」に対応し、充電時間は80分。連続待受時間(静止時)はNTTドコモでは4Gで約320時間、auでは4Gで約390時間、連続通話時間(静止時)はNTTドコモではVoLTE(AMR-WB)で約2250分、VoLTE(HD+)(EVS-SWB)で約2160分、VoLTE(ビデオコール)で約500分、auではVoLTE(AMR-WB)で約2570分。


Galaxy S24 Ultraの左右側面。右側は音量上下キーとサイドキー(電源キー)、アンテナバーがあり、左側面はアンテナバーのみ。側面などのフレームはチタンを採用

Galaxy S24 Ultraの上下側面。上側はサブマイクと排気口、アンテナバーがあり、下側は外部スピーカーやメインマイク(送話口)、USB Type-C端子(USB 3.2 Gen 1、DisplayPort 1.2)、排気口、nanoSIMカード(4FF)トレイ(トレイイジェクトホール)が配置。3.5mmイヤホンマイク端子や赤外線通信、ワンセグ・フルセグは非搭載

性能面では4nmプロセス(TSMC N4P)で製造されたSnapdragon 8 Gen 3 Mobile Platform for GalaxyによってCPUは3.39GHz Kryo Prime(Arm-Cortex-X4ベース)コア×1+3.1GHz Kryo Gold(Arm Cortex-A720ベース)コア×3+2.9GHz Kryo Gold(Arm Cortex-A720ベース)コア×2+2.2GHz Kryo Silver(Arm Cortex-A520ベース)コア×2のオクタコア、GPUは903MHz Adreno 750で高い性能を備え、新たに従来よりも約2倍大きくなったベイパーチャンバー冷却性能を搭載し、最強のゲーミングパートナーとしてずっと快適に長時間のゲームプレイも行えるという。

本体下側面の左側に内蔵されたSペンを使って買い物メモやアイデアスケッチ、イラスト作成、さらには友達への誕生日メッセージ付きの写真などを作成することが可能となっており、新たにGalaxy AIによってテキスト化して翻訳や要約をしてくれたり、手書きメモをワンタップで整列したりできるため、Sペンで急いでとった走り書きのメモもできる人のノートのようにあっという間に仕上がるようになっています。またボイスレコーダーで録音した会議内容のテキスト化はもちろん、翻訳や要約も可能となりました。


本体下側面の左側にSペンが収納。Sペンは引き続いてワコムの技術を利用した電磁誘導方式(EMR)を採用

Sペンは収納部分にバネが付いていてノック式となっており、軽く押すとSペンが少し出てくるのでそのまま引き出します

Sペンには引き続いてペンボタンがあり、長押ししてアプリ起動やアプリ使用中にペンボタンを押しながらSペンを振るとカメラ切り替えなどの操作が可能

Galay S24 Ultraのカラーバリエーション。なお、背面にはメーカー版とau版は下部に「SAMSUNG」ロゴと端末製造番号(IMEI)のみですが、NTTドコモ版は中央に「docomo」ロゴ、下部にIMEIと型番「SC-52E」が記載されています

おサイフケータイ(FeliCa)やNFC Type A/Bの読み取り部分はリアカメラモジュールの右側に。Galaxy S23 Ultraでは本体中央部分の右側にあったので上に移動

リアカメラの構成は以下の通りで、引き続いて最大100倍ズームに対応しており、1倍から100倍まですべての倍率でAIが補正を行うため、あらゆる距離でズーム撮影時のディテールを強化し、新たに写真や動画の完成度をさらに極める強力なAI機能「ProVisual Engine」が搭載され、撮影から編集までクリエイティブ能力を最大限に引き出してくれます。またGalaxy S24シリーズから編集機能に生成AI編集が追加され、撮影後に写真の角度を変えたり、人物やオブジェクトを移動したときもAIが自動で背景を生成でき、思い通りの作品が一瞬で完成します。

・約2億画素CMOS(1/1.3型、1画素0.64μm、multi-directional PDAF、Laser AF)/広角レンズ(F1.7、焦点距離24mm、OIS)
・約1200万画素CMOS(1/2.52型、1画素1.4μm)/超広角レンズ(F2.2、画角120°、焦点距離13mm)
・約5000万画素CMOS(1/3.52型、1画素0.7μm)/望遠レンズ(F2.4、焦点距離67mm、OIS、光学3倍)
・約1000万画素CMOS(1/2.55型、1画素1.12μm)/超望遠レンズ(F3.4、焦点距離111mm、OIS、光学5倍)


Galaxy S24 Ultraのリアカメラ部分。背面も前面と同じく強化ガラスのGorilla Armorを採用し、Galaxy S23 Ultraと同様にしっとりとした擦りガラスのような質感に

標準カメラアプリのファインダー画面とその他のモード。モードは「写真」および「動画」、「ポートレート」、「EXPERT RAW」、「プロ」、「プロ動画」、「ナイト」、「食事」、「パノラマ」、「スローモーション」、「ハイパーラプス」、「ポートレート動画」、「デュアル録画」、「シングルテイク」が用意

通信面では6GHz帯の無線LANであるWi-Fi 6Eに対応しており、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(2.4GHzおよび5GHz、6GHz)の最大速度2402MbpsのWi-Fi、Bluetooth 5.3、NFC Type A/Bに対応し、携帯電話ネットワークは5G NR方式のSub6およびミリ波(mmWave)に対応し、5Gではノンスタンドアローン方式(5G NSA)だけでなくスタンドアローン(SA)方式(5G SA)もサポートしており、最大通信速度は下り6.6Gbpsおよび上り1Gbpsで、対応周波数帯は以下の通りとなっています。

なお、海外向け製品が対応しているWi-Fi 7(IEEE802.11be準拠)については現時点で日本向け製品は対応していませんが、米連邦通信委員会(FCC)における認証では日本向け製品についても対応していることが示されているため、何らかの形でソフトウェア更新などのタイミングで対応することを期待したいところです。

[Galaxy S24 Ultra SM-S928Q, SC-52E, SCG26]
5G NR: n1, n3, n5, n28, n41, n66, n77, n78, n79, n257
4G LTE: Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 18, 19, 20, 21, 26, 28, 38, 39, 40, 41, 42, 66
3G W-CDMA: Band I, V
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz

OSはAndroid 14をプリインストールしており、独自ユーザーインターフェース「One UI 6.1」が搭載され、新たに「7世代のOSアップグレード」と「7年間のセキュリティーアップデート」を提供してさらなる長期間の最新モバイル体験をもたらすとのこと。またすでに既存製品でも利用できますが、Android共通機能となった「クイックシェア機能」によってGalaxy以外でもファイル数やファイルサイズに関わらず、写真や動画、その他の形式ファイルを簡単に共有することが可能となり、共有先がiPhoneやiPad、パソコンなどの場合でも近くにいない友人や家族にもQRコードやリンクを使って解像度を落とさずにデータ共有ができるようになっています。


Galaxy S24 Ultraの設定画面(第1階層目)

Galaxy S24 Ultraのau版の「設定」→「端末情報」

デバイスケアとソフトウェア情報

ロック画面や壁紙とスタイル
【Galaxy S24 Ultraの主な仕様】
本体 サイズ[高さ×幅×厚さ/mm] 約162×79×8.6mm
質量[g](電池含む) 約233g
カラー チタニウムグレー
チタニウムブラック
チタニウムバイオレット
SoC Snapdragon 8 Gen 3 Mobile Platform for Galaxy
CPU オクタコアCPU
3.39GHz Kryo Primeコア×1+3.1GHz Kryo Goldコア×3+2.9GHz Kryo Goldコア×2+2.2GHz Kryo Silverコア×2
GPU 903MHz Adreno 750
内蔵メモリー(RAM) 12GB
内蔵ストレージ 256GB、512GB、1TB
外部ストレージ(最大対応容量)
ディスプレイ サイズ/パネル 約6.8インチ/Dynamic AMOLED(有機EL)
解像度[横×縦] WQHD+
1440×3120ドット
カメラ 有効画素数/F値 リア 約2億画素/F1.7
約1200万画素/F2.2
約5000万画素/F2.4
約1000万画素/F3.4
フロント 約1200万画素/F2.2
通信・通話 5G通信速度[受信時/送信時の最大速度] SM-S928Q:6.6Gbps/1.0Gbps
SC-52E:6.6Gbps/1.0Gbps
au:4.9Gbps/954Mbps
SIM nanoSIMカードスロット×1+eSIM
VoLTE/VoLTE(HD+) ○/○
テザリング同時接続数
[Wi-Fi/USB/Bluetooth]
10台/1台/3台
Bluetooth(対応バージョン) ○(5.3)
電池・充電 バッテリー容量 5000mAh
接続端子 USB Type-C
ワイヤレス充電(Qi)
その他 防水/防塵 ○(IPX5・IPX8)/○(IP6X)
ワンセグ/フルセグ ー/ー
おサイフケータイ
[FeliCa/NFC]
○/○
生体認証 ○(画面内指紋、顔)
ハイレゾ
OS Android 14
メーカー Samsung Electronics
記事執筆:S-MAX編集部
写真・動画撮影:2106bpm(つとむびーぴーえむ)

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