モトローラの未発表製品が総務省の非接触IC設備認証にXT2403-*が登録!画像はグローバル向け


総務省が「高周波利用設備の型式指定・型式確認の公示」おいて「型式指定の型式名・指定番号・製造業者等の氏名又は名称の公示」を2024年4月4日(水)に更新して「平成29年4月17日〜令和6年2月29日」を公開し、このうちの非接触IC機能「NFC(Type F/FeliCa含む)」に関する「誘導式読み書き設備」としてモトローラ・モビリティ・ジャパン(以下、モトローラ)が未発表製品「XT2403-4」および「XT2403-5」を申請したことが掲載されています。

指定番号はXT2403-4が「第AC-24016号」、XT2403-5が「第AC-24017号」。XT2403-4およびXT2403-5を含む「XT2403-*」は現時点では海外でも未発表なものの、すでに米連邦通信委員会(FCC)を「XT2403-1」および「XT2403-2」、XT2403-4、XT2403-5が2024年2月7日(水)より順次通過しており、これらの認証情報からIEEE802.11ax準拠(Wi-Fi 6)やワイヤレス給電(WPT)に対応しているため、ミッドハイレンジクラスからハイエンドクラスの製品だと推測されます。

またIEC(国際電気標準会議)の電気機器安全規格適合試験制度を運営するIECEEにて日本の認証機関「TUV Rheinland Japa」の検査も「XT2403-6」やXT2403-5、XT2403-4、XT2403-2、XT2403-1が2024年2月4日(日)付で通過しており、バッテリー容量が4365mAhで最大125Wの急速充電に対応していることが記載されています。

そのため、恐らくこれらのWi-Fi 6やワイヤレス給電、最大125Wの急速充電に対応していることと発売される時期から発表されたばかりの「motorola edge 50 pro」(Motorola Mobility製)なのではないかと予想されます。なお、motorola edge 50 proのバッテリー容量はスペックとしては4500mAhとなっていますが、実効値で4365mAhとなるということなのだと思われます。

またこれまでのモトローラの製品展開から考えると、XT2403-4とXT2403-5の2モデルが日本で投入されるということから片方はオープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)、片方はソフトバンク版(携帯電話サービス「SoftBank」および/または「Y!mobile」向け)なのではないかと思われます。

その他、誘導式読み書き設備は必ずしもFeliCaに対応しているとは限らず、NFC Type A/Bのみでも高周波利用設備に該当する場合は申請が必要となっているため、どちらの可能性もあるかと思われますが、XT2403-1やXT2403-2などのグローバル向けモデルとは別にXT2403-4やXT2403-5というモデル(SKU)を用意しているため、これらの製品もFeliCaに対応していることが期待されます。


総務省が公開している型式指定の型式名・指定番号・製造業者等の氏名又は名称の公示

XT2403-4およびXT2403-5と見られるmotorola edge 50 proはMotorolaが展開する「motorola edge」シリーズにおいてQualcomm製ミッドハイレンジ向けチップセット(SoC)「Snapdragon 7 Gen 3 Mobile Platform」を搭載した最新フラッグシップスマホで、これまでのmotorola edge ** proはQualcomm製ハイエンド向けSoCであるSnapdragon 8シリーズを採用してきましたが、スペックをやや下げた代わりに価格を抑える形となりました。

一方で前機種「motorola edge 40 pro」で新たに導入した防水・防塵(IP68準拠)や最大125Wの急速充電「TurboPower」にも引き続いて対応しており、外観は非常にスタイリッシュで洗練されたデザインで、本体色はLuxe LavenderおよびBlack Beauty、Moonlight Pearlの3色展開に。サイズは約161.2×72.4×8.2 mm、質量は約186g。


motorola edge 50 proのカラーバリエーション

ディスプレイは上部中央にハンチホールを配置したアスペクト比9:20の縦長な約6.7インチFHD+(1220×2712ドット)pOLED/有機EL(約444ppi)で、1億色表示や144Hzリフレッシュレート、360Hzタッチサンプリングレート、明るさ最大2000nits、DCI-P3、HDR10+、Dolby Vision、SGS Low Blue Light、SGS Low Motion Blur、Pantone True Colorなどに対応しています。

前面は四辺がラウンドしたクアッドカーブエンドレスエッジデザインで画面占有率92.0%とベゼル(縁)が非常に狭くなっており、ディスプレイは指紋付着防止処理が施されたCorning製の3D強化ガラス「Gorilla Glass」で覆われており、背面も四辺がラウンドしたクアッドカーブデザインで新たにシリコン素材または合成繊維のアセテート素材が用いられ、側面などのフレームはアルミニウム素材が採用されています。


FCCで公開されているXT2403-1およびXT2403-2の資料の一部

パンチホール部分には約5000万画素CMOS(1画素0.64μm、4in1)/広角レンズ(F1.9)のフロントカメラが内蔵されており、顔認証に対応しているほか、生体認証としては画面内指紋認証にも対応しています。リアカメラは以下のトリプル構成で、メインカメラは光学手ブレ補正(OIS)と従来のPDAFと比較して32倍のフォーカスピクセルを提供するインスタントオールピクセルフォーカスを備え、あらゆる環境でより高速で正確な撮影を実現し、ビデオナイトビジョンやビデオオートフォーカストラッキング、ビデオポートレート、水平ロック安定化などに対応しています。

・約5000万画素CMOS(1画素1.0μm、4in1、multi-directional PDAF、Laser AF)/広角レンズ(F1.4、焦点距離24mm相当、OIS)
・約1300万画素CMOS(1.12μm)/超広角マクロレンズ(F2.2、焦点距離13mm相当、画角120°)
・約1000万画素CMOS(1画素1.0μm、PDAF)/望遠レンズ(F2.0、焦点距離73mm相当、光学3倍、OIS)


IECEEで公開されているXT2403-*の認証情報

主な仕様は8GBまたは12GBの内蔵メモリー(RAM)および256GBまたは256GB内蔵ストレージ(USF2.2)、4500mAhバッテリー、ワイヤレス充電(最大50W)、ワイヤレス電力共有(最大10W)、USB Type-C端子(USB 3.1、DisplayPort 1.4)、Wi-Fi 6Eに対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(2.4GHzおよび5GHz、6GHz)の無線LAN、Bluetooth 5.4、NFC Type A/B、加速度センサー、近接センサー、環境光センサー、SARセンサー、ジャイロスコープ、電子コンパス、位置情報取得(A-GNSS)など。

また大口径のデュアルステレオスピーカーを搭載し、臨場感のあるサウンドを実現するDolby AtmosやMoto Spatial Soundに対応しており、音楽を聴いているとき、映画を見ているとき、ゲームをしているときに没入感のある空間を演出してくれます。OSはAndroid 14をプリインストールし、独自のAI機能「moto ai」を搭載。SIMは販売される国・地域によってnanoSIMカード(4FF)スロットが2つのモデルとnanoSIMカード(4FF)スロットが1つとeSIMのモデルがあり、どちらもデュアルSIMデュアルVoLTEに対応しています。

記事執筆:memn0ck

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