さらに強く、さらに使いやすく進化した京セラのタフネススマホ「TORQUE G06」レビュー後編!

KDDIおよび沖縄セルラー電話は既報通り、2023年10月19日(木)に同社が提供している携帯電話サービス「au」向けの非常に高い耐久性能を特徴としAndroidスマートフォン(スマホ)、「TORQUE」シリーズの新モデル「TORQUE G06(型番:KYG03)」(京セラ製) を発売しました。

TORQUE G06は先代モデルであるTORQUE 5Gで対応していた防水・防塵・耐海水・耐凍結・耐高熱・耐加重・耐振動に加えて新たに耐打撃(1mの高さから約40gの尖った金属の先端部を画面へ落としてもそれに耐える)を獲得、また基本スペックも現行世代(SoCにQualcomm製のSnapdragon 7 Gen1に6GB RAMの構成)へ引き上げられ、純粋に普段使いのスマートフォンとして見ても十分に高い性能となっています。

本体価格はauの公式Webストア「au Online Shop」および、KDDIおよび沖縄セルラー電話の直営店では税込価格98,000円(2,600円/月×23回+38,200円)で、他社から乗り換え(MNP)なら22,000円の割引を受けることができます。また現在、キャンペーン「5G機種変更おトク割」で5,500円割引受けることができます。(2023年12月27日以降、端末割引に関する新ルールが施行されたものの、本記事執筆時点では本機の販売価格などに変更は今のところ見られず)

上記のキャンペーンに加えて、残価設定方式の販売施策の「スマホトクするプログラム」を利用して23カ月目に返却し、特典の適用をした場合、残価の38,200円の支払いが免除となり、au Online Shopでは新規契約(23歳以上)や機種変更の場合は実質負担額48,800円、MNPや新規契約(22歳以上)の場合は実質負担額37,800円となります。

前回の記事では本機の開封の儀の様子やプリインストールアプリ、外観の解説などをお送りしましたが、後編となる本記事では、実際に本機をしばらく(約2か月ほど)使っていて気が付いた点などをお送りしていきます。

【TORQUE G06を使って気が付いた点】

・本体サイズが一回り小さくなり、普段使いでも自然に扱えるようになった


TORQUE 5G(左側)と比較。TORQUE G06(右側)は実は少しだけ画面サイズも小さくなったが、気にならない。

前回の開封レポートの際にも触れていますが、先代モデルのTORQUE 5Gと比べて本体サイズは一回り小さくなり、片手でもかなり持ちやすくなりました。

カバンやジャケットなどのポケットに余裕をもって入れられるようにもなったので、アウトドア以外のシーンでも普通に使っていけるサイズ感です。

タフネスモデルのスマートフォンは一般的なバータイプのスマートフォンと比べてしまうと堅牢性を保つためにゴツくなり、かなり大きくなってしまうのですが、本機においてはかなり軽減されていてます。感覚としてはちょっとしたコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)程度のサイズ感を想像してもらうといいかもしれません。

なお、ディスプレイサイズも0.1インチ小さくなりました(5.5インチ→5.4インチ)が使っていても特に意識するようなことはなく、問題はありませんでした。ディスプレイそのものも液晶から有機ELへ変更され、より見やすくなっています。

タフネスの部分も含めて、性能自体は着実に向上しつつも小型軽量化を果たしたのは素晴らしいと思います。

・ホーム画面の「OUTDOOR PORTAL」機能がより使いやすく進化


TORQUE G06の「OUTDOOR PORTAL」の画面。ものすごく見やすくなった。

TORQUEシリーズのスマートフォンには「OUTDOOR PORTAL」という気象情報や気圧、コンパス、日の出日の入り予測時間表示などのアウトドアシーンでの活用に向く機能群をホーム画面から(右スワイプで)呼び出しができるのですが、これまではこれらの機能が縦1列にしか並べられず、これらの機能を全て確認しようとすると下方向へスクロールさせる必要があったのですが、G06においては「現在地」・「登録地点」ごとに1画面内に収められ、非常に見やすくなりました。

また、ルートログ機能もここから簡単にアクセスが可能で、登山ルートやサイクルルート確認などでの活用にもより使いやすいものとっています。

・カメラ性能が大幅進化で、かなり実用度は上がった
カメラ機能も大幅なテコ入れがなされ、UIもかなり使いやすいものに改善されています。さすがに高価格帯のフラグシップハイエンド級やいわゆる「カメラスマホ」と呼ばれるようなモデルと比べてしまうと見劣りはするものの、それでも本機のカメラ機能はこれまでの京セラ製スマートフォン最優とも呼んでも差支えのないものと言えるでしょう。

オートモードでもかなり見栄えのいい写真が撮れるようになったので、アウトドア活動の合間などに現地の風景をしっかりと収めることができます。

また、動画撮影についても本機はバイクやサイクルマウント(ロードバイク)での利用も想定している(動画撮影時に高度や加速度、日時や天気、場所などを表示するAction Overlayモードが、これまで通り用意されている)こともあって、強力な手ぶれ補正を搭載しているのが手持ちによる動画撮影にも便利です。

以下の画像は実際に本機で撮影してリサイズしたものとなります。

・TORQUEシリーズ最大のウリ「唯一無二のタフネス性」も健在。
前回の記事やこれまでのTORQUEシリーズの記事の執筆毎に書いてはいますが、他社製スマホの追随を許さない飛び抜けたレベルの堅牢さはやはり大きな魅力です。

最近では他社製スマホにおいてもMIL-STD810(米国防衛装備品調達基準品質規格)に対応したスマートフォンがいくつか登場していますが、それを大きく上回るタフネス性と強力な環境対応性能が本機の指名買いをする多くの固定ファンを引き付ける魅力なのではないでしょうか。

・TORQUEシリーズ(筆者にとっての)最大のウリ「鮮やかなるレッド」も健在。
こちらは完全に筆者の趣味の項目です!ご存知の方は少ないかと思うのですが、筆者は「赤い端末(ガジェット)」がとても大好きで、特に冒険家でも登山家でもない筆者がTORQUEシリーズを指名買いしている理由に「毎回、すごく良い色の赤のカラバリがある」というのがあります。

端末の購入基準に性能や機能、カメラの良さなどがあると思うのですが、筆者の場合はデザイン(ここでは赤という色)でスマホを選ぶ人でもあり、今回のTORQUE G06のレッドも非常に気に入っています。(それはもう頬ずりするくらいには)

・新搭載のボディカメラ機能がちょっと残念
本機に新たに追加されたボディカメラボタンと、ボタンを押すだけで即座に録画開始ができるボディカメラ動画撮影機能については惜しい部分があり、解像度や撮影する動画のフレームレートが変更できず、ボディカメラ撮影は超広角カメラのみで変更不可と、ちょっぴり残念な仕様となっています。

この辺りについてはソフトウェアのアップデートなどで改善できそうな部分でもあるので、今後の機能強化・拡充に期待したいところです。

・まとめ:高いタフネス性能とともにスマホとしての充実度も高まった満足度の高い1台
TORQUE G06はその最大の特徴とセールスポイントである頑丈・タフネスな部分の更なるパワーアップがされたとともに、普段使いにおいても十分快適に使えるスペックを持ったままに、一回り小さくなり取り回しの良さも大きく改善しました。

また、アッパーミドル級以上の本体スペックやこれだけのタフネス性を持ちながらも本体価格が10万円を切っているという、本体価格の値上がり傾向にある昨今のスマホにおいても非常に(ただ安いというのではなく、そこそこの価格でありながらそれ以上の大きな価値を持った)コストパフォーマンスを持つスマホであったりもします。

強力無比な堅牢性という特徴であるため、人によっては過剰な性能の部分かもしれませんが、快適な動作とそのタフネス性の両立を果たした(しかも性能と機能を考えたら相当にお安い)個性と魅力に溢れたスマートフォンだと思います。

筆者としては(特に屋外仕事の方やレジャー趣味を持つ方たちには)強く強くお勧めしたい1台です!

記事執筆:河童丸

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