未発表なソフトバンク向け「A404ZT」は次期フォルダブルスマホ「Libero Flip 2」か!?写真はLibero Flip |
既報通り、ZTEが未発表な5G対応製品「A404ZT」の日本における工事設計認証(いわゆる「技適」)を相互承認(MRA)によって2024年8月29日(木)付けでPhoenix Testlabを通じて取得していることが総務省が公開している認証情報から明らかになっています。
型番規則からソフトバンク(携帯電話サービス「SoftBank」および/または「Y!mobile」向けだと見られ、詳細は不明ながらも認証情報から携帯電話ネットワークの4G(FDD-LTE方式およびTDD-LTE方式、AXGP方式)や5G(NR方式)に加え、無線LANは6GHz帯のWi-Fi 6Eでも取得しているため、比較的に高性能なスマートフォン(スマホ)またはモバイルルーターになるのではないかと予想していました。
一方、新たにGoogleが提供しているAndroid向けコンテンツ配信マーケット「Google Playストア」を利用できるかどうかを確認できる『Supported devices – Google Play Help – Google Support』にこのA404ZTが登録され、Androidを搭載してGoogle Playに対応することが判明したため、恐らくスマホになると推察されます。
またメーカー型番が「Z8900S」となるとが示されており、これまでのソフトバンク向けのZTE製品としては主にスタンダードスマホ「Libero 5G」シリーズのメーカー型番が「Z6***S」(*は任意の数字)となっており、フォルダブルスマホ「Libero Flip(型番:A304ZT)」のメーカー型番が「Z8888S」であることからA404ZTは次期フォルダブルスマホ「Libero Flip 2」(仮称)なのではないかと推測されます。
ZTEではソフトバンク向けにLiberoブランドを展開しており、これまでに「Libero(型番:003ZT)」や「Libero 2(型番:602ZT)」をはじめとした多くの機種が投入され、特にここ数年はスタンダードモデルとなる「Libero 5G」シリーズが好調で、初代「Libero 5G(型番:A003ZT)」が2021年4月、「Libero 5G II(型番:A103ZT)」が2021年11月、「Libero 5G III(型番:A202ZT)」が2022年12月、「Libero 5G IV(型番:A302ZT)」が2023年12月に発売されています。
一方、ZTEでは過去にソフトバンク向けに「シンプルスマートフォン」や「あんしんファミリースマホ」などのシニア向けスマホを納入していたりもしますし、直近ではLiberoブランド初のフォルダブルスマホであるLibero Flipも発売しており、さらにZTEとしても日本市場におけるラインナップを拡充していることからLibero 5Gシリーズ以外にもLibero Flipシリーズなども新たに投入される可能性があります。
型番 | メーカー型番 | 製品名 |
A003ZT | Z6650S | Libero 5G |
A103ZT | Z6571S | Libero 5G II |
A202ZT | Z6575S | Libero 5G III |
A302ZT | Z6561S | Libero 5G IV |
A303ZT | Z6576S | あんしんファミリースマホ |
A304ZT | Z8888S | Libero Flip |
A402ZT | Z5501S | ? |
A403ZT | Z6701S | ? |
A404ZT | Z8900S | ? |
特に今年9月に日本市場にて発売されたフォルダブルスマホ「motorola razr 50」および「motorola razr 50s」の発表会においてソフトバンクの担当者が示した日本における2024年上半期の「フリップタイプスマートフォン販売シェア」(いわゆる「縦開き型のフォルダブルスマホ」)では「motorola razr 40s」によってSoftBankがシェア1位となっていますが、それに続いてY!mobileが僅差のシェア2位となっていました。
Y!mobileではフリップタイプスマホはLibero Flipしか販売していないため、Libero Flipはmotorola razr 40sとともにフォルダブルスマホとしては販売が好調であると思われ、さらにLibero Flipは今年7月より公式Webショップ「ワイモバイルオンラインストア」などの直営店で値下げされ、割引後価格が9,800円からとなっており、販売台数を伸ばしていると予想されます。そのため、Libero Flipの後継機種としてLibero Flip 2の開発が進んでいる可能性は従分にありそうです。
またLibero FlipはZTE傘下のNubia Technologyが展開する「nubia」ブランドでも同一製品「nubia Flip 5G」としても販売されており、海外のリークではnubia Flip 5Gの次期モデル「nubia Flip 2」が開発されているといった情報もあり、それらは比較的に高性能だといった噂もあるため、A404ZTがWi-Fi 6Eに対応していることからそれなりに高性能なスマホになるという点とも合致しそうです。
なお、A404ZTの電波法に基づく工事設計認証で取得した認証は4GにおけるFDD-LTE方式のBand 1および3、8、TDD-LTE方式(AXGP方式含む)のBand 41および42、5GにおけるNR方式のn1およびn3、n28、n77、n78、無線LANのIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(2.4および5、6GHz)、Bluetoothとなっており、すでにソフトバンクでは3Gサービスを終了していることもあり、3G(W-CDMA方式)では取得されていません。
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出典:エスマックス