新コンパクトフラッグシップスマホ「Sony Xperia 5 V」が登場!


ソニーは1日、オンラインにて「Xperia | 新商品発表 (2023年9月)」を行い、同社が展開する「Xperia」ブランドにおける新しい5G対応のフラッグシップスマートフォン(スマホ)「Xperia 5 V(エクスペリア ファイブ マーク ファイブ)」を発表しています。販売国・地域および発売時期は日本を含む国・地域で2023年9月中旬以降に順次販売されるとのこと。

例年通りであれば、日本ではNTTドコモやKDDI・沖縄セルラー電話(au)、ソフトバンクから販売されると見られ、オープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)の販売も期待されてます。なお、ドイツなどの欧州では9月中旬に発売され、価格は999ユーロ(約158,000円)となると案内されています。

また合わせてXperia 5 V専用の従来の横置きに加えて縦置きにも対応した便利なスタンド式カバー「Style Cover with Stand for Xperia 5 V(型番:XQZ-CBDE)も販売される予定で、持ちやすさと機能性を兼ね備えながらXperia 5 Vの形状にフィットするスリムな構造によって動画視聴だけでなくライブ配信やビデオチャットなどの際にも使いやすくなっており、本体カラーに合わせた3色が用意されています。なお、原料の一部にはSORPLASを使用しているとのこと。

Xperia 5 VはXperiaブランドにおける高性能かつ小型な「Xperia 5」シリーズの最新機種で、昨年発売された「Xperia 5 IV」の後継機として同様にノッチやパンチホールなどの切り欠きのないアスペクト比9:21の縦長な約6.1インチFHD+(1080×2520ドット)HDR有機EL(OLED)「シネマディスプレイ」を搭載し、新たに最新のQualcomm製のチップセット(SoC)「Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform」やカメラセンサー「Exmor T for mobile」などを備えた充実の基本性能をコンパクトなサイズに凝縮したコンパクトハイエンドモデルです。

ディスプレイは引き続いて120Hzリフレッシュレートや残像低減技術「Motion Blur Reduction」によって240Hz相当のリフレッシュレート、240Hzタッチサンプリングレートにも対応し、DCI-P3 100%や10億色色調、ITU-R BT.2020(REC.2020)をサポートし、標準光源・色温度からホワイトバランスを選択できる設定が追加されており、画面の色味を用途や好みなどに合わせて変更可能となっているため、D65に設定することで印刷した写真の色味をディスプレイで再現できるようになっているとのこと。

またソニーの映像制作用カメラやハイエンド映像制作機器のブランド「CineAlta」によってチューニングされた「Creator mode」や映像技術「X1 for mobile」にも対応しているほか、リアルタイムHDRドライブ対応によって視聴環境やコンテンツに応じてコンテンツ内の明暗部の視認性を向上させることが可能です。ディスプレイの上には1/2.9型の約1200万画素CMOS「Exmor RS for mobile」(1画素1.22μm)/広角レンズ(F2.0、焦点距離24mm相当、画角83°)のフロントカメラが搭載されています。

外観はXperia 5 VIなどのこれまでのXperia 5シリーズを踏襲しており、カメラ部分と背面パネルは同じ色で統一したマットな仕上がりで一体感のある印象を演出し、ディスプレイを覆うガラスや背面パネルは新たに強化ガラス「Corning Gorilla Glass Victus 2」を採用し、サイズは約154×68×8.6mm、質量は約182g、本体カラーはブラック(Black)およびブルー(Blue)、プラチナシルバー(Platinum Silver)の3色展開。防水(IPX5およびIPX8)や防塵(IP6X)に対応。

機種 Xperia 5 IV Xperia 5 III
大きさ 156×67×8.2mm 157×68×8.2mm
重さ 172g 169g
本体色 Green、Ecru、Black Green、Pink、Black
SoC Snapdragon 8 Gen 1 Snapdragon 888 5G
電池容量 5000mAh 4500mAh
無線充電
前面カメラ 12MP(広角) 8MP(広角)

リアカメラは新たにXperia 5 IVのトリプルセンサーからデュアルセンサーとなり、メインセンサーはフラッグシップススマホ「Xperia 1 V」と同型の最新センサーであるExmor T for mobileを採用し、日中や夜間、屋内外といった撮影シーンを問わずにクリアで高精細な撮影ができるようになり、メインセンサーの画像を切り取って画質劣化を気にすることなくより大きく被写体を撮影できる焦点距離48mm(約1200万画素、1画素1.12μm)の光学2倍相当で撮影が可能となっています。

・1/1.35型の約4800万画素CMOS「Exmor T for mobile」(1画素1.12μm、4in1)+広角レンズ(F1.9、焦点距離24mm・48mm相当、画角84°)
・1/2.5型の約1200万画素CMOS「Exmor RS for mobile」(1画素1.4μm)+超広角レンズ(F2.2、焦点距離16mm相当、画角123°)

また人肌の自然な質感を再現できるほか、「クリエイティブルック」で好みの色味を設定することが可能によって場面に応じてカラーやトーンを撮り分けられ、ぼけ描写もXperia 5 IVより大きく進化しており、AIを活用して被写体からの距離に応じたぼけ表現ができることに加えて一眼カメラのような大きく滑らかなぼけを実現しています。さらに撮影画面が水平であるかどうかを音で知らせるアクセシビリティー対応しています。

加えてリアカメラはどちらもZEISS(ツァイス)レンズを採用しており、階調、色再現、透明感、立体感、ぼけ味など、被写体の微細な質感までを忠実に再現するほか、T*(ティースター)コーティングによって画質低下の原因ともなるフレアやゴーストを最小限に抑えてクリアな描写を実現しています。また音楽に合わせた動画を簡単に作成できる自動編集機能を搭載した動画編集アプリ「Video Creator」を新搭載のしています。

これにより、撮影した素材を選んで動画の長さと音楽を選択すると約1分で編集でき、動画編集を苦手に感じていた人でも簡単にオリジナルコンテンツの制作が可能となっており、コンテンツの調整やクリエイティブルック風のフィルター加工など、撮影者のこだわりを手動で設定することもできるため、家族や友人との動画共有やSNSでの公開もハードルが低くなり、思い出がさらに広がります。

また声優先マイクが思い出を音の面でも鮮明に記録し、周囲に被写体以外の話し声や環境音があるシーンでの動画撮影でも被写体となる友人の声をしっかりと拾うようになっています。さらに力強い重低音を放つ新開発のスピーカーアンプに加え、Dolby Atmosやハイレゾ音源(ワイヤレス「LDAC」対応)、フルステージフロントデュアルスピーカー、ステレオ録音、360 Reality Audio Certified、360 Reality Audio Upmix、DSEE Ultimate、Qualcomm aptX Adaptiveなどに対応。3.5mmイヤホンマイク端子も引き続いて搭載しています。

さらにゲームをより楽しむためのアシスト機能「ゲームエンハンサー」はテーマカラーを刷新しました。ゲームに勝つためのL-γ(ローガンマ)レイザーやオーディオイコライザーなどの機能のほか、YouTubeなどに配信するためのボイスチャットマイクや録画機能も充実しており、Qualcomm Snapdragon Elite GamingやHSパワーコントロール、オーディオイコライザー、PS4リモートプレイ、DUALSHOCK4コントローラー、ダイナミックバイブレーションシステムをサポート。

バッテリー容量はXperia 5 IVと同様に5000mAhとなっており、最短30分で50%充電できる急速充電(USB PD)に対応するほか、Xperia 5 IVと同じくワイヤレス充電(Qi)や他の機器をワイヤレス充電できる「おすそ分け充電」には対応し、独自の省電力技術によってXperia 5 IVと比較して約20%の消費電力削減を実現して同じ容量のバッテリーを備える一般的なスマホと比べても長時間駆動できるようになっています。

また独自の放熱対策として熱拡散シートは従来機種比で40%増やし、CPUの電力も効率化しているほか、引き続いて電池消費を抑えて電池持ちを良くする「STAMINAモード」などに対応し、Xperia独自の充電最適化技術と「いたわり充電」によって充電時のバッテリーへの負荷を軽減して3年使っても劣化しにくく最大容量80%以上を維持するバッテリーの長寿命化を実現しています。

主な仕様は8GB内蔵メモリー(RAM)および128GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロット(最大1TB)、USB Type-C端子(USB 3.2)、3.5mmイヤホンマイク端子、側面指紋センサー、位置情報取得がA-GNSS(GSP、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSS)、Wi-Fi 6Eに対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(2.4および5.xGHz、6GHz)の無線LAN、Bluetooth 5.3、NFC Type A/B、Android 13など。

携帯電話ネットワークは5G NR方式のSAおよびNSAをサポートし、nanoSIMカード(4FF)スロットが1つとeSIMのシングルSIMモデルと2つのデュアルSIMモデルが用意されています。対応周波数帯はイギリスなどの欧州向けは以下の通り。なお、ソニーの持続可能な社会の実現に向けた取り組みの一環としてXperia 5 Vの個装パッケージのプラスチック使用を廃止してソニー独自開発の紙素材であるオリジナルブレンドマテリアルを使用しているということです。

5G NR: NSA – n1, n3, n5, n7, n8, n20, n28, n38, n40, n41, n77, n78, SA – n1, n3, n7, n8, n20, n28, n38, n78
4G LTE: Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 19, 20, 25, 26, 28, 29, 32, 34, 38, 39, 40, 41, 46, 66
3G W-CDMA: Band I, II, VI, V, VI, VIII, XIX
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz

記事執筆:memn0ck

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