Wear OS搭載のタフネススマートウォッチ「TicWatch Pro 5 Enduro」をレビュー! |
スマートウォッチはフィットネスや健康管理、スマートフォン(スマホ)の通知などで便利に活用できます。その中でもGoogleが開発・提供しているスマートウォッチ向けプラットフォーム「Wear OS by Google」を搭載した製品は内蔵されているアプリ配信マーケット「Google Play ストア」からアプリを直接インストールすることができます。
そのため、Wear OS by Googleを搭載していない廉価なスマートウォッチは内蔵アプリやスマホからの通知が中心になっていますが、Wear OS by Googleを搭載したスマートウォッチはアプリのインストールによって拡張性が高くなっているため、スマートウォッチ単独でアプリが動作することでスマホに近い使い方が可能となっています。
そんなWear OS by Googleを搭載したスマートウォッチの中でもGoogleが出資している企業でもあるMobvoi Information Technology(以下、モブボイ)がリリースしている「TicWatch(ティックウォッチ)」シリーズがあり、高性能なスマートウォッチながらも価格的に割と購入しやすい製品として人気があります。今回、TicWatchシリーズの最新モデルとして「TicWatch Pro 5 Enduro(ティックウォッチ プロ ファイブ エンデューロ)」が2024年5月9日(木)に発売されました。
価格(金額はすべて税込)はオープンながら希望小売価格および同社の公式Webサイト内の公式Webストアでは49,999円となっています。今回、MobvoiよりTicWatch Pro 5 Enduroをご提供いただきましたので、実際に使ってみた模様を紹介したいと思います。
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TicWatch Pro 5 Enduroのパッケージ(箱)
TicWatch Pro 5 Enduroはモブボイが展開するTicWatchブランドにおけるスマートウォッチの最新製品で、前機種「TicWatch Pro 5」と同様にさまざまなアウトドアスポーツに耐えるように米国防総省(いわゆる「米軍」)の調達基準である「MIL-STD-810H」(以下、MIL規格)に準拠した高い耐衝撃性や耐水性、防塵性、防湿性、耐熱性を兼ね揃えているタフネスモデルとなっています。
またチップセット(SoC)にもQualcomm製「Snapdragon W5+ Gen 1 Wearable Platform」を採用し、内蔵メモリー(RAM)が2GB、内蔵ストレージが32GBとなっており、プラットフォームはWear OS 3.5がプリインストールされており、より速くよりスムーズな操作性と接続性を備えています。さらに回転式クラウンが搭載されているため、手袋をつけたままでも画面の切り替えや音量の調節、画面のズームイン・ズームアウトなどのさまざまなコントロールが可能となっており、アウトドアで利用しやすい仕様です。
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TicWatch Pro 5 Enduroの同梱物
画面も約1.43インチ466×466ドットAMOLED(有機EL)ディスプレイに加え、有機ELパネルの上に超低消費電力ディスプレイ(FSTN液晶)を搭載しており、屋外のワークアウトやアウトドアで活用しやすい仕様となっており、ディスプレイがタイムオフの状態では超低消費電力ディスプレイが常時表示を行ってバッテリー持続時間が長くなっています。
バッテリー容量は628mAhで、Wear OS by Google搭載スマートウォッチとしてはバッテリーが最長レベルとなっており、利用時間はスマートモード(超低消費電力ディスプレイに時間で切り替え)で約90時間、エッセンシャルモードで約45日間も電池が持ち、さらに超急速充電に対応しているため、30分で2日間使えるようになっています。その他、5気圧防水(5ATM)にも対応し、気圧計やコンパス、加速度センサー、ジャイロセンサー、HD PPG心拍センサー、飽和酸素濃度(SpO2)センサー、皮膚温度センサー、低遅延オフボディセンサーも搭載しています。
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Wear OS by Googleを搭載
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回転式クラウンも備える
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超低消費電力ディスプレイによる表示時
なお、エッセンシャルモードはアプリなどの操作ができませんが、健康データなど取得は行っており、睡眠中はエッセンシャルモードに自動的に切り替わり、バッテリーを節約するようになっているとのこと。またユニークな機能として心拍数に合わせてディスプレイのバックライトカラーがブルーやグリーン、イエロー、オレンジ、パープル、レッドの6色で変化します。
ワークアウト中は最上部の超低消費電力ディスプレイ(FSTN液晶)上にリアルタイムでワークアウトの様々なデータを表示され、110種類以上のワークアウトモード、またクロスカントリースキーや階段昇降、クランチなどを搭載しています。さらにフィットネスアプリ「Strava」や「adidas Running」、「Nike Run Club」と同期することもできます。
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エッセンシャルモードの切り替え方法
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心拍数表示
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ワークアウト中のディスプレイ表示
またヘルス機能としては「TicHealth」アプリがプリインストールされており、心拍数や血中酸素、睡眠、ストレス、健康目標などの機能がTicHealthアプリに統合されています。毎日の活動レベルのモニタリングから心拍数や睡眠パターンなどのトラッキングまで、健康トラッキングを合理化し、健康状態を把握できるようにしていきます。さらにいびき検出機能も搭載しています。
外観もディスプレイがダイヤモンドに次ぐモース硬度尺度9のサファイアクリスタルガラスに覆われており、ケースはステンレスや7000シリーズのアルミニウム、高強度ナイロン、グラスファイバーで構成され、付属するバンドは24mm幅のフルオロエラストマー(フッ素ゴム)で高級感があります。
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Google Play ストアにてアプリをインストール
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Googleのメモアプリ「Google Keep」にて音声入力したメモの例
Wear OS by Googleの最大のメリットとしてはスマホで使っているアプリを時計上で操作できることです。GmailやGoogleカレンダーなどを時計で直接操作できます。例えば、Google Keepアプリでは時計上で音声やキーボードでメモを作成してクラウド上に保存されますので、スマホやパソコン(PC)などで確認することができます。
一方、スマホアプリと連携して動作するアプリもあり、Googleマップも単独で地図として利用できますが、経路を利用すると、スマホのGoogleマップが起動してスマホに地図が表示されてスマートウォッチには方向などが表示される連携機能となります。またAmazonミュージックは時計上で曲の選択が可能で、音の再生はスマホから行われます。YAMAPアプリはスマホ上で登山ルートを開始すると、時計のディスプレイに登山ルートが表示されます。
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Googleマップ
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Amazonミュージック
TicWatch Pro 5 Enduroは高性能ながらバッテリー持続時間が長いスマートウォッチで、数日のアウトドアでも便利に利用できるので、アウトドアや登山などで使いたい人や日常でタフネス性能が欲しいという人にはオススメだと思いました。なお、注意点としてはNFC版「Googleウォレット」は対応しますが、FeliCa非搭載なので「Suica」は非対応です。対応するクレジットカードにて「Visa のタッチ決済」や「Mastercard コンタクトレス」は利用可能です。
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出典:エスマックス