ソニーの未発表スマホが各種認証情報を取得!少なくとも3機種は用意


IEC(国際電気標準会議)の電気機器安全規格適合試験制度を運営するIECEEにてフィンランドの電気機器認証機関「SGS Fimko」の検査をSonyの未発表なスマートフォン(スマホ)「PM-144*-BV」(が2023年2月14日付で通過したことが公開されています。認証番号は「FI-55408」。

Sonyでは同社が展開している「Xperia」ブランドのスマホにおいてモデル名「PM-****-BV」という命名規則を長らく運用しており、これまでに発表された製品では「Xperia 5 IV」が「PM-141*-BV」、「Xperia Ace III」が「PM-140*-BV」、「Xperia 10 IV」が「PM-139*-BV」、「Xperia 1 IV」が「PM-138*-BV」などとなっています。

新たにこれまでにないPM-144*-BVが認証機関に登場したことによって少なくとも今年は「PM-142*-BV」や「PM-143*-BV」とともに3機種はXperiaスマホが投入されると予想され、従来通りに各シリーズの後継機種となる「Xperia 1 V」や「Xperia 5 V」、「Xperia 10 V」、「Xperia Ace IV」が登場すると見られています。

一方、米連邦通信委員会(FCC)でも未発表のSony製スマホが2023年2月23日付で認証を通過しており(FCC IDは「PY7-51629L」)、無線LAN(Wi-Fi)がIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠と、Wi-Fi 6(IEEE802.11ax準拠)が含まれていないため、エントリーからミッドレンジモデルだと思われます。


IECEEが公開しているSGS Fimkoの認証情報

Sonyでは近年、Xperiaブランドのスマホにおいてフラッグシップモデル「Xperia 1」シリーズやその小型モデル「Xperia 5」シリーズ、ミッドレンジモデル「Xperia 10」シリーズ、そして日本市場においてはエントリーモデル「Xperia Ace」シリーズを展開しているほか、不定期でプレミアムモデル「Xperia PRO」シリーズを投入しています。

そうしたことから今年もXperia 1シリーズやXperia 5シリーズ、Xperia 10シリーズ、Xperia Aceシリーズの各後継機種としてXperia 1 VおよびXperia 5 V、Xperia 10 V、Xperia Ace IVは投入されると見られており、中でもこれまでに発売が最も早いと思われるXperia 1 Vと見られる中国など向け「XQ-DQ72」のベンチマークスコアがHTML5testやGeekbench 6に掲載されたりしています。

モデル名 製品名 型番
PM-144*-BV
PM-143*-BV
PM-142*-BV
PM-141*-BV Xperia 5 IV SO-54C(XQ-CQ04)
SOG09(XQ-CQ14)
A204SO(XQ-CQ24)
XQ-CQ44
XQ-CQ54
XQ-CQ62
XQ-CQ72
PM-140*-BV Xperia Ace III SO-53C(XQ-CB04)
SOG08(XQ-CB14)
A203SO(XQ-CB24)
PM-139*-BV Xperia 10 IV SO-52C(XQ-CC04)
SOG08(XQ-CC14)
A204SO(XQ-CC24)
XQ-CC44
XQ-CC54
XQ-CC72
PM-138*-BV Xperia 1 IV SO-51C(XQ-CT04)
SOG06(XQ-CT14)
A201SO(XQ-CT24)
XQ-CT44
XQ-CT54
XQ-CT62
XQ-CT72

今回認証を通過したPM-144*-BVは実際には「PM-1440-BV」および「PM-1441-BV」、「PM-1442-BV」、「PM-1443-BV」、「PM-1444-BV」、「PM-1445-BV」の6モデルが存在することが認証情報にて判明していることから発売時期などを鑑みると、Xperia 10 Vあたりになるのではないかと予想されます。

過去の機種ではXperia 1 IVが7モデル、Xperia 5 IVが7モデル、Xperia 10 IVが6モデル、Xperia Ace IIIが3モデルが展開されており、IECEEで公開されている認証情報ではXperia 1シリーズやXperia 5シリーズは電気機器認証機関「UL」(「UL Japan」や「UL Solution Japan」)にて通過しており、Xperia 10シリーズやXperia AceシリーズがSGS Fimkoで通過しています。


FCCが公開しているPY7-51629Lの認証情報の一部


Geekbench 6におけるXQ-DQ72の測定結果。内蔵メモリー(RAM)が12GB(実容量10.93GB)なので恐らくフラッグシップモデルであるXperia 1 Vだと推測されます


HTML5testにおけるXQ-DQ72の測定結果

ソニー Xperia10