iOS 15.2でiPhoneのデュアルSIM(eSIM)利用時に緊急通報ができない不具合が修正!


既報通り、Appleは13日(現地時間)、iPhoneおよびiPod touch向けプラットフォーム「iOS」とiPad向けプラットフォーム「iPadOS」の最新バージョン「iOS 15.2(19C56または19C57)」および「iPadOS 15.2(19C56または19C57)」を提供開始しました。

これにより、iPhoneシリーズの対象の15機種で発生していた「eSIM」を用いてデュアルSIMで利用した場合に音声通話が利用できないデータ通信専用SIMを「モバイルデータ通信」として設定すると緊急機関(110・118・119)への発信(以下、緊急通報)ができない不具合が解消されているとのこと。

対象機種は「iPhone 13」シリーズおよび「iPhone 12」シリーズ、「iPhone 11」シリーズ、「iPhone XS」シリーズ、「iPhone XR」、「iPhone SE(第2世代)」で、これらを販売するNTTドコモやKDDI、ソフトバンクなどが不具合が解消したことを案内しています。

両社では対象機種をiOS 15.2にソフトウェア更新した上で利用するように告知しているほか、NTTドコモでは更新後に通話機能が問題なく利用できるかを確認するため、利用者自身の操作によって通常の音声発信(緊急機関以外への音声発信)が可能か試すよう案内しています。なお、NTTドコモでは「111」に発信することで通話料無料で通話テストが行えます。


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デュアルSIMに対応したiPhoneシリーズでは通常利用する音声通話用の「デフォルトの音声通話」とデータ通信用の「モバイルデータ通信」を設定するようになっており、デュアルSIM利用時のモバイルデータ通信にデータ通信専用SIMを設定した場合に緊急通報が行えない場合がある不具合が発生していました。

本来はデフォルトの音声通話に音声通話対応SIMを設定していればこちらで緊急通報が行われるはずですが、なぜかモバイルデータ通信に設定したデータ通信専用SIMで発信しようとしてしまっているため、緊急通報が行えなくなっており、総務省が中心となって移動体通信事業者(MNO)や仮想移動体通信事業者(MVNO)の各社から注意喚起が行われていました。


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(更新)デュアルSIMを利用する際の注意事項について | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク

またこの事象に対して総務省では電気通信機器の基準認証制度における技術基準(いわゆる「技適」)への不適合などに当たる製品であるとして「電気通信機器の基準認証制度における技術基準への不適合等の事例」に対象のiPhoneを追加しており、メーカーであるAppleと協力して事象の解消を実施予定であることが案内されていましたが、今回、iOS 15.2に更新することで不具合が修正されることになりました。

・iPhoneのデュアルSIM(eSIM)利用時にデータ通信SIMをモバイルデータ通信に設定すると緊急通報ができない不具合が発生中!IIJなどが案内 – S-MAX
・iPhone 13シリーズでもデュアルSIM(eSIM)利用時にデータ通信SIMをモバイルデータ通信に設定すると緊急通報ができない不具合が発生 – S-MAX
・総務省、iPhone 13・12・11・XSシリーズやSE(第2世代)などを技適不適合製品に追加!デュアルSIM(eSIM)で緊急通報ができない不具合で – S-MAX

記事執筆:memn0ck

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・総務省|安全・信頼性の向上|電気通信機器の基準認証制度における技術基準への不適合等の事例について
・日本でデュアル SIM を使って緊急電話をかけられない場合 – Apple サポート (日本)